01事業内容
PINタイプの仮撚機を15台保有し、フィラメント糸の仮撚加工や特殊複合加工を半世紀以上にわたって行っています。当社で生産された仮撚加工糸は、高級ブランドの製品や海外の高級民族衣装など、衣料用として国内外で広く使用されています。近年はニーズが高まっているイージーケア素材やリサイクル素材の加工も多く承っています。
仮撚加工(ウーリー加工)とは
フィラメント糸に一旦撚りを掛けたうえで熱を加えて形態をセットし、更にその撚りを戻す加工です。仮撚加工をかけた糸には嵩高性と伸縮性が付与され、糸の表情が変化し、柔らかな風合いを出したり逆にハリ感を持たせたりすることが出来ます。かつて仮撚糸は各工程毎に数日をかけて作られていましたが、仮撚機が登場したことで生産性が劇的に上がり、なおかつ品質の安定化にも繋がりました。
02私たちの仮撚技術と特長
仮撚スラブ糸
仮撚機で撚りの残る糸が出来ないかと試行錯誤される中、生まれたのが仮撚スラブ加工という技術です。
スラブ糸とは太い部分と細い部分の不規則な節を意図的に作った糸のことで、それを仮撚機で生産したものが仮撚スラブ糸です。
当社はその創成期から仮撚スラブ糸を生産しており、既存の仮撚機の改造することによって様々な複合加工の手法も創出してきました。
セルロース系繊維の加工
レーヨン、キュプラ、トリアセテートをはじめとするセルロース系繊維の仮撚加工も手掛けています。
当社はセルロース系繊維の仮撚加工において40年以上の経験と実績があります。
撚糸 合撚
先撚仮撚および仮撚後の合撚といった一貫した加工も一部承っております。
少量での試作が可能
2台の試験機で糸の試作をしています。10kg未満の試作も承りますので、お気軽にご相談ください。
03新規仮撚加工糸の開発
当社はこれまでに培った技術を生かし、お客様と共に新しい糸の開発に積極的に取り組んでいます。
打ち合わせ
試作
生産
生産スケジュールや数量などの打合せを経て、ご注文を頂き次第生産に入ります。
04 仮撚加工糸の生産工程
1 原糸入荷
2 原糸装填
3 仕掛り
仮撚機の運転開始後に糸を通し、加工糸を紙管に巻き取らせる。
4 テールノット
5 玉上げ(ドッフィング)
新しい紙管を仮撚機に取り付けて、加工糸を巻き取らせる。
6 編み立て
7 染色検査
スラブ糸のような意匠糸の場合、糸の形状やスラブのパターンなどに異常が無いか検査する。
8 製品検査
9 計量 梱包
10 出荷
05 設備紹介
下記の表は、横スクロールできます。
設備名 | 台数 | 備考 |
---|---|---|
仮撚機 三菱 LS-2 | 1(188錘) | |
仮撚機 三菱 LS-6 | 8(188錘×5、94錘×3) | 94錘の3台は特殊複合加工に特化した改造機 |
仮撚機 三菱 LS-6仕様 | 6(188錘×6) | LS-2をLS-6仕様にした改造機 |
ダブルツイスター 村田 302 | 2(168錘×1、160錘×1) | |
ダブルツイスター 村田 310C | 4(128錘×4) | |
パーンワインダー 村田 303 | 1(96錘) | |
コンポジットワインダー | 1(100錘) | |
エアー加工機 | 1(15錘) | |
真空スチームセット機 | 1 | |
仮撚機 三菱 LS-6 | 2(6錘×2) | 試験用 |